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投稿日:2015/08/01

【開催報告】第4回産地共催交流セミナー(7/31-8/1)

 

 

7/31(金)大阪会場、8/1(土)東京会場と、2日間にわたり開催された、
産地共催交流セミナー「国産に、こだわる。さあ、集結!」へ、共同出展いたしましたので、ご報告申し上げます。

 

今回のセミナーでは、2013年のジャパンホームショーから産地の入れ替えもあり、12社の共演。

受講者は、工務店、設計事務所、インテリア、リフォーム、木材流通、一般、学生までさまざま。
それぞれの立場で、国産材に熱い視線を注ぐみなさまです。

clubプレミアム国産材の再集結に、メンバーの士気も高まります。

 

主幹の古川大輔(古川ちいきの総合研究所)よりご挨拶のあと、各社のプレゼンテーションを開始!

10分感の限られた時間の中で、各社が産地の物語、イチオシ商品、
工務店とともに行う施主サービスまで、情報満載でお届けしました。

 

 

 

トップバッターは佐用上月より、初登場の義弘林業 。

「山守が伐って、山守が届けるフローリング」をコンセプトに、

伐採から製材加工まで一貫して、代表・吉田自身が責任を持って管理した、究極のトレーサビリティをアピール。
丁寧に枝打ちをされた優良材のヒノキを、立木の状態からナンバリング。

できあがった無節ヒノキフローリングは、どこの山で育って、誰が伐り、誰が挽いたか、すべてわかる、
プレミアムな物語が詰まった逸品です。

 

 

 

 

続いて、岡山西粟倉からは、㈱西粟倉・森の学校 。

「日本初、自分でつくる人のための材木屋」を掲げる、
DIYのための新ブランド「みんなの材木屋」をご紹介。

新たに仲間入りした一年目ルーキー・羽田知弘が、村の期待を背負って登場。

リノベーション部材としてお馴染みとなった「ユカハリ」シリーズに加え、
施主自らが「自分で触れたい、使いたい」と思える商品開発への歩みを紹介いたしました。

都市部のオフィス、マンションリノベに、今熱いイチオシ商品です!

 

 

 

 

兵庫播州からは、木原木材店 。法被姿の「間伐材マイスター」が登壇しました。
「丸棒加工」を得意とし、あらゆる径級の足場丸太や土木用材を製造しながら、

最近ではアパレルショップの内装や店舗での丸棒利用など、
新たな木の可能性を開拓しています。

加えて突板内装シートのご提案で、木のある暮らしをトータルにご紹介いたしました。

 

 

 

 

信州松本からは、林友ハウス工業株式会社 。
美しい信州落葉松の風景と共に、カラマツ材を使用したT&Tパネルが登場。

外壁に木を張る、そのハードルを越える、木の壁の価値を、
湘南地域で愛用された豊富な事例を交えて力説いたしました。

カラマツのみならず、松枯れ被害を受けた青が入ったアカマツ材を、
逆転の発想で「ブルーステイン」としていかす取り組みもご紹介。

信州の林業、製材、建築、家具職人が連携したソマミチプロジェクトにもご注目ください。

 

 

 

 

家具の町・福岡県大川市からは、clubプレミアム国産材イベントへ初参戦となる株式会社ウエキ産業 。

国産材100%、原木仕入から一貫した製造体制を持ち、
建具から内装材まで空間をトータルにコーディネートするメーカーとして、
杉の表情をいかしたドアの数々をご紹介いたしました。

 

 

 

 

高野山からは、「高野霊木」を搬出する高野山寺領森林組合 。

普段は林業現場ではたらく田嶌から、
開創1200年を迎えた高野山で、総本山・金剛峰寺の所有山林から生まれた「高野霊木」について、
空海の教えを汲む森づくりの理念と、現代の空間に合わせた「ミニ床の間」などの
新たな使い方をご提案いたしました。

 

 

 

 

吉野林業発祥の地、奈良県吉野郡川上村からは、川上さぷり(川上産吉野材販売促進協同組合) 。

500年の伝統ある吉野材の品質と品格、を次世代に繋ぐ、
その想いが込められた、赤身幅広フローリングは、まさにプレミアム材。

吉野林業再生に取り組む「吉野かわかみ社中」の紹介もあり、

熱のこもったプレゼンテーションとなりました。

 

 

 

 

 

三重熊野からは、野地木材工業株式会社 。

みずから”僻地(へきち)”と呼ぶ、都市から離れた立地で戦うメーカーとして、
「頼まれたら断らない、何でもやる、あらゆる製品を作る」が基本スタンス。

品質管理を徹底して行うシビアな会社姿勢とは逆に、時には木材を家電に例えたりしつつ、
専務の野地より、お客様を「笑かす」プレゼンをモットーにプレゼンいたしました。

 

 

 

 

 

島根県・出雲石見からは、竹下木材有限会社 。

今では希少となった「地松」が豊富にある、山陰地方の森林資源をいかし、
地松ひとすじに、その強みを生かし、弱点を克服する技術を完成させました。

産地の風景を伝えつつ、横架材からフローリングまで、高品質な商品を紹介いたしました!

 

 

 

 

高知県・土佐嶺北からは、木工メーカー&地域商社のばうむ合同会社 。

平成元年生まれの営業担当・藤川より、元気にプレゼンテーション!

「もくレース」などで知られる得意のレーザー加工技術をいかし、
住宅の装飾として、低コストで実現可能な「欄間」やデザイン建具をご提案。

また、なんと「焼酎」もつくっているというばうむ。
第一次産業を応援する地域商社として、本格玄米焼酎「天空の郷」もチェックください!

 

 

 

 

二日目の東京会場では、富士山麓から、FUJI HINOKI MADE。
代表して影山木材株式会社  が登場。

富士山麓の裾野に、意外や広大な檜人工林が広がる様子を、
美しいPVと詳細な地形図で開設され、その豊富な資源量をいかした、新たなブランドの誕生を印象付けました。

施主と共に大黒柱を伐採する「木魂祭」のストーリーが、共感を呼びました。

 

 

 

 

岐阜県東濃は東白川からは、株式会社山共 。

「今日は社長の代打で参りました」という安江から、

東京オリンピックに照準を絞り、国産材メーカーとして「最強の原材料供給会社を目指す!」という宣言。

実際に都内の随所で使用された自社製品の事例を豊富に紹介し、
都市空間でいかに木が利用できるか、大いに想像力が膨らみました。

 

 

 

 

大阪・東京の両日とも、プレゼンの合間には、休憩&交流タイムを設けました。

各社のブースに、来場者が殺到し、
一分一秒を惜しんで、メーカーとの情報交換がさかんに行われました。

 

 

 

 

 

 

 

 

まさに、12社のメーカー担当者から”生の声”を聞き、商品に触れらるチャンスが、半日で実現。
これこそ、プレミアム国産材と出会える、類を見ないイベントと言えるのではないでしょうか。

 

そして締めくくりは、ゲスト工務店による特別講演となりました。

 

 

 

 

大阪会場は、有限会社六車工務店 代表・六車誠二氏によるご講演。
「今、国産材にこだわる理由。若杉活用軸組構法の挑戦」。

日本建築の技術を繋ぐために、なぜ国産材、無垢材なのか。
「山とシンクロする建築」 をキーワードに、戦後植林の材を活かす新たな構法の開発や、
コンクリートとのハイブリッド、プレファブ構法など、あくなき挑戦の数々をご紹介いただきました。

 

 

 

 

東京会場は、株式会社井上工務店/飛騨五木株式会社より、企画研究室・井上博成氏によるご講演。

「建築、バイオマス、家具小物まで。飛騨五木のライフスタイル展開」と題し、
地域材を中心に展開するビジネスモデルについて、ご解説いただきました。

工務店が林業、製材や不動産、信託会社と連携することで、
地域材の価値を最大限に高めていく、そのために、

 

・カスケード利用による価値最大化
・出口戦略
・ ゆるやかな垂直連携

が重要であると、実践者のお言葉をいただきました。

また「飛騨五木」(スギ、ヒノキ、クリ、ケヤキ、ヒメコマツ)ブランド化の取り組みとして、

レコーディングしたばかりという、「飛騨五木の唄」も披露され、会場をなごませました。

 

 

 

 

最後に、セミナーのまとめは、clubプレミアム国産材主幹・古川が務めさせていただきました。

大手ハウスメーカーも国産材に注目し始めた近年、
理念共感を重視する時代が終わり、次なる「国産材第二世代」に求められる展開とは何か。

山の資源に合わせた『規格』=【品質、価格、納期】とともに、
ユーザーとの接点を想像していく『企画』=『ストーリー』

 

その『規格』と『企画』が求められる時代であると、締めくくりました。

 

 

最後になりましたが、猛暑の中、足をお運びいただいた受講者様、この日のために準備を重ね出展いただいたメーカー各社様、
関係者の皆様に心より御礼申し上げます。

引き続き、clubプレミアム国産材の今後の展開にご注目ください!

 

 

■■■■■セミナー受講者の声!!■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

アンケートを基に、 受講者様からの感想をご紹介させていただきます。
アンケート記入にご協力いただいた参加者のみなさま、誠にありがとうございました。

 

■工務店にとって、メーカーがすべきことは何かと考える信念が感じられ良かった。

 

■前回のセミナーとまた違う新たな商品が知ることができ良かった。

 

■国産材の可能性を知ることができた!!!

 

■各産地での取組は、林業の活性化に大いに役立っていると感じました。

 

■普通に生活していて、木材産地の方々とお会いする機会はないので、貴重なイベントだと思います。

 

■様々な産地の木材を比較できて良かったです。

 

■色んな産地が集結し、多くの取組が聞けて良かったです。

 

■若い経営者、担当者からのプレゼンが置く、林産業が今後も継続していく可能性を感じました。新しい技術や価値観と、残していくべき技術や知識が両立されていけば良いですね。

 

■川上と川下を繋げる取り組みにいつも感動しております。

 

■有意義でした。私は、木の家づくりをやろうと決めて方向転換してから15年近く経過しますが、気持ちが負けそうな時も何度もありました。しかし今日は良い刺激をいただきました。ありがとうございました。

 

■これまで林業(産地)の話を聞く機会があまりなかったので、良い勉強になりました。

 

■製品への思い、山への思いが伝わってきますね。地元だけでなく「ここの木が良い、使いたい!」と思える山づくりというのも、面白いと思いました。

 

■林業、木材業界が不況の中で、このような立ち位置のセミナーは他に類を見ない。主催者の力量に毎度感心します。

 

■プレゼン者は皆個性的で、かつ話が聞きやすく、この業界の主役になって盛り上げるプレーヤーに出会える会だった。木材を建材感覚で捉え、法規定が進む中でも、彼らならば十分に生き残っていけそうだと感じた。

 

■地域の山村資源の活用方法の事例について、様々な産地を比較できたことが非常に参考になりました。

 

■産地の特徴ある材木を短時間で一度に知れる有意義なセミナーだと思いました。

 

■国産材第二世代として何が出来るのか、考える機会になりました。

 

■国産材には、世間を魅了する力があると思います。どんどん発信していきたいと思いました。

 

■各地域の規格材を知ることが出来たと同時に、これを伝える上での企画提案など各地域の想いが詰まった講演でした。この機会を通じて、各地域の林業を巡りたいと思いました。

 

■流通業としての役割を再認識しました。脱構造材を目指して取り組んでいきます。付加価値の高い製品をいかに使って行くか。。これが今一番のテーマです。

 

■本日はありがとうございました。「参加して良かった」という言葉に尽きます!!新入社員の自分ですが、どのように今後PRをしていくべきか、消費者との距離を埋められるか、一生懸命考えたいと思います。

 

■出展者のメーカーは、材の良さだけでなく、地域の持つ独自性を強調されており、ブランディングとは何かと勉強になりました。

 

■普段は顔の見えない産地(メーカー)の取組を知る事ができた。流通の中で関心が高まっていけば、取扱いに繋がる可能性を感じた。

 

■やはり木材業と流通業者の橋渡しとなる「商流」の育成が一つの基本ラインtなり、日々のPR活動により、これが生まれるものと確信しました。

 

■このようなイベントをもっと各地で開催してほしい。

 

■国産材比率向上のためにも、今回出展されたメーカー様との取組が必要と思いました。

 

■■■■■受講者の声(記事、ブログ等)■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

★森林ジャーナリスト 田中淳夫様(yahoo!ニュース)
http://bylines.news.yahoo.co.jp/tanakaatsuo/20150803-00048125/

★株式会社雅工舎様
http://mbp-kyoto.com/miyabi-kosha/column/14279/